EXPERT TECHNIC

馬場 誠

対マグロファイト術

160331BANBA原稿用

磯からのマグロとのファイトは、ヒラマサやカンパチと違い、マグロはヒットしてから根に一直線といったようなことは少ないので、ヒット直後、高負荷のドラグで無理に魚を止める必要はなく、走らせ、弱らせ、寄せるといった風にイメージしています。
ただ、磯からヒットさせたマグロのランは、沖で根に突っ込むことはなくても、瀬際になると、瀬やブレイクラインに沿って走ることも多く、結果、ラインが瀬に擦れてしまい、ラインブレイクするという結果に終わることもあります。

マグロを狙う時は、初期ドラグの設定は5㎏程度とし、フッキング後、沖で走らせます。
しかし、マグロは調子にのって加速すると、いつまでも走っていくので、ハンドドラグで適度にプレッシャーをかけ、ラインが出すぎないようにこころがけています。
(出ているラインが長くなりすぎると、シモリや船等でラインブレイクの可能性が高まります)
瀬際まで寄せたら、瀬際では可能な限り走らせないようにしています。
瀬際で瀬に沿って走られることでのブレイクを防ぐためです。
その際はハンドドラグも駆使して、高負荷ドラグでファイトをしています。

こんなスタイルで取り組んではいますが、現状で僕自身がキャッチできているのは30㎏後半までのサイズであり、それ以上になると未知の世界です。
マグロに限らず、磯からスタンディングスタイルで大型回遊魚を狙う場合、転倒や転落など危険が伴うような無理なスタイルになること多くあると感じます。
危険を回避するためにも、可能な範囲で筋トレをしたり、出来れば複数人で釣行し、互いにサポートすることをお勧めします。
また、カルティバのゲームフローティングベスト4の様に枕スタンドのある安全タイプのライジャケやグローブ、キャップを防具の意味でもしっかりと着用し、楽しく磯からのマグロを仕留めていただければと思います。

2016.07.12 10:14
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