290・かつてないほどキハダの気配を感じた男女群島
●釣行日
2023年10月27~29日
●ポイント(場所)
長崎県男女群島(あじか磯釣センターさん使用)
●名前
担当者2
●使用ルアー/ジグ
ティンバーファットロング180、投次郎50g
●使用フック/サイズ
ティンバー/STX-68#3/0+マスクドスピンL、投次郎/STX-58#3+マスクドスピンM、他
●魚種/全長(cm)
キハダ12kg(ティンバー)と25kg(冷凍サバ)、クエ5キロ(トーナメントムツ#10/0+サバ)、イシダイ50cm前後3匹(虫ヘッドパワー+虫パフック)、他アカハタ、フエフキダイ、シロダイなど
●釣果コメント
今回の男女群島遠征は、今までの釣行の中で最もキハダの気配を感じました。
しかしながら、ボイルはあるもののなかなか食わず、食わせられたのは薄暗い時間と夜のデッドベイトのみ。
上手く攻略できなかったものの、自分なりに思うことがありましたので、それをレポートして皆さんと共有できればと思います。
今回は知人のpeeさんとの初遠征。
10/26晩に神戸で合流し、一気に長崎県平戸市のあじか磯釣センターさんへ向かい、朝まで広々した仮眠所で睡眠。
当日は12時出船。
早めに準備を開始していると、予期せず渡船乗り場で知人らと遭遇。
挨拶と情報交換を交わし、少し早めに田平港を出船。
当日は北西から北東の風がきつくなる予報で、北面が使えない状況。
男島の風裏の釣場へ次々にお客さんを下し、私たちが上がったのは八女のタンポ。
出船が早かったので、夕まずめ前からスタートできるのはルアーマンにはありがたいところですが…期待に反して青物の反応はなし。
潮が動いていないのでブレードをするも、いつものアカハタはお留守のようで、フエフキダイが釣れたのみ。
ならイシダイはどうかと虫ヘッドパワーを投入するも、イシガキフグばかり。
そうこうしているうちに夜の帳が下り、クエ釣りの時間となりました。
エサは冷凍サバ他で、捨てオモリ式の自作仕掛け。
ルアーロッドなのでオモリは軽めの20号で、鈎はウツボが掛かりにくいムツ系のトーナメントムツ10/0を使用。
まずクエがヒットしたのはpeeさん。
食べごろサイズをヒット。
少し遅れて私の竿も入りましたが…リーダーが短すぎたのか瞬間ブレイク。
リーダーを5mとり、再度投入を繰り返しているとヒット。
5~6㎏ぐらいのこちらも食べごろサイズでした。
トーナメントムツは通常の鈎と比べるとネムリがきついのでフッキングに影響あるかと思いましたが、フッキング率も変わりなさそうで、クエ用と比べて細軸、しかも根掛かりはしにくい形状なので、ルアータックルでクエを狙うには適したフックかもしれません。
ちなみにウツボは1本のみ。
尻尾にスレで掛かっていたのですぐに外れてくれました。
その後、翌朝まで竿の側で横たわりながら投入し続けるも、クエのアタリはないまま朝まずめを迎えました。
もちろん朝は青物やキハダ狙い。
ルアーが視認できるかのギリギリの明るさから投げ始めるも、夕方同様に潮はなくアタリもチェイスもなし。
朝の巡回のタイミングで瀬替わりすることにしました。
南へ向けて巡回しながら磯を回るも、どこも風裏の磯は一杯。
途中、知人らが乗っていた磯を巡回した時、見事にキハダを釣られていたので話を聞くと、朝夕のまずめしか食わないとのこと。
こういった情報が大事になります。
船長からいい磯はもう空いていないよと言われ、まぁもう竿が出せるならどこでもいいかと諦めていると…女島に近づいた時、船首が前に良い釣りをした重箱へ向かったではありませんか。
思わぬ幸運にpeeさんと歓喜の声。
まさかの重箱へ渡礁することができました。
渡礁した直後は潮が緩かったため、しばらくトップを投げて反応がないため、潮を見るためにも投次郎を投げるも、いつものようには釣れてくれません。
そうこうしているしているうちに水道の北側で大量のダツ(目測30~40cm)が追われだし、キハダがボイルを始めました。
そしてダツは左側のシャローに追い詰められ、底が見えそうなシャローにキハダが突っ込んでくる驚愕の光景が繰り広げられます。
北風に邪魔されつつも、ぎりぎりポッパーはボイルに届いたのですが…シルエットが合わないのか、ダツを偏食しているのか、ポッパーには反応してくれません。
せっかくのチャンスをモノにできませんでしたが、恐らく細みのシルエットのペンシルなら食ったのではないかと推測します。
近いうちに再チャレンジする予定なので、その時は準備して挑みたいと思います。
その光景はコチラ
やがて潮は激流と化し、変化に富んだ潮流はいかにもキハダや青物には良さそうに見えましたが、反応はさっぱり。
反応があったのはシイラのみで、それもチェイスだけ。
波気は少々あったものの、天候が良すぎたのが要因でしょうか。
不眠不休で竿を出していたので体力が持たず、身体を休めるための虫ヘッド石鯛を開始。
餌はジンガサが採れない時用に買っていたサザエ、そして現地で確保したジンガサと磯ガニ(脱皮した直後)。
虫ヘッドパワーは6~8gで、虫パフックLをセット。
思いのほか渋く、なかなか本命のアタリは出ませんでしたが、虫ヘッド石鯛ならではのフットワークの良さを活かし、良さげなポイントを探り歩いて50cmクラスをそれぞれの餌で1匹ずつ計3匹ゲット。
びっくりしたのは脱皮した直後の柔らかい磯ガニ。
カニは1匹だけしか採れませんでしたが、その1匹で本命を釣ることができました。
たまたまかもしれませんが、もしかしたら凄いエサなのかもしれません。
男女で見かけたらぜひお試しください。
peeさんもイシダイをゲット。
夕まずめに備えて1時間ほど仮眠をとり、待望の夕まずめに近づくと射程圏外でキハダの単発ボイルを目にすることが増えてきました。
きっと射程圏内にも回っているはずなので、ルアーローテを頻繁にして投げ続けるも反応なし。
ルアーを追い越すように磯際まで追われたダツがキハダに食われた光景も。
確実にルアーの近くにキハダがいたのですが…食わせられませんでした。
やがて18時が過ぎ、トップを視認するのが難しい時間となりました。
所用で一旦竿を置こうとしたタイミングでpeeさんからキハダがボイルしていると声を掛けていただいたので慌ててキャスト再開。
するとすぐにティンバーファットロングが着水した付近で、何かが跳ねたのがぎりぎり視認でき、その直後に竿が引き込まれました。
恐らくバイトした勢いで跳ねたのでしょう。
フッキングを数回入れ、ファイト開始。
30キロクラスも回っていると聞いていたので身構えていましたが、それほど大きくは無さそうですぐに近くまで寄ってきました。
左側の低い磯まで誘導してからランディングしようなどと考えていると、フッとテンションが抜けてしまいました。
原因はわかりませんがフックアウトしてしまいました。
落胆しつつルアーを回収していると、仲間が近くにいたのかまたもヒット!
しかしすぐにフックアウト。
情けないことに1キャストで2バラシしてしまいました。
初期ドラグはもう少し緩くても良かったのかもしれません。
ルアーはほとんど見えませんが、キハダがたまにボイルしているのはぎりぎり見えます。
経験したことがない濃厚なキハダの気配を感じながら投げ続けていると…peeさんの近くで「バコッ」と大きい音が聞こえた直後に竿がひん曲がりました。
パワータックルが見事に絞り込まれています。
明らかに良型。
しかも視界が悪いのでファイトが困難です。
暗い磯での攻防を制し、やがてヘッドライトの明かりに映し出されたのは大型のキハダ。
足場が高い磯だと上げるのが大変なので左側の低い磯へ誘導してもらい、フライングギャフでランディング。
24kgでした。
その後はキハダの気配は消え、しばらく投げ続けたものの反応が無くなったので、食後にクエ釣りを開始。
電話で冷凍サバを予約した際、女将さんから「マキエの冷凍イワシはいかが?釣れたクエのお腹にはイワシが沢山入っているそうですよ」と言われたので思わず購入したものの、前夜は使わずにいた冷凍イワシをパラパラ撒きながらアタリを待ちます。
クエのヒットはありませんでしたが、しばらくすると撒いたイワシ付近で何か大型魚がボイルするような音が聞こえるようになり、この時はヒラマサが回ってきたのかと思っていました。
狙いはクエなのでしばらくはスルーしていましたが、明らかにサイズがデカそうなので、物は試しとクエ仕掛けを外し、泳がせ釣り用の大型鈎を結び、冷凍サバを1匹掛けにしてノーシンカーで放り込むと、10秒ほど沈めたところですぐに竿を引っ手繰られましたが、合わせが早かったのかすっぽ抜け。
すぐにエサを付け直し、放り込むとすぐにまた引っ手繰られたので、少し走らせてから態勢を整えクラッチを戻すと、強烈な引き。
ヒラマサ想定のガチガチなドラグだったので、思わず腰を浮かしてしまいそうなパワフルな引き。
根に走られないよう必死で止めようとパワーファイトをしていると、やがて姿を見せたのはなんとキハダ。
しかもデカい。
足場が悪かったので冷や冷やしましたが、内側まで誘導してpeeさんにギャフを打ってもらいました。
25キロ。
もちろん嬉しいのですが…このサイズのキハダはルアーで釣りたかったので、クエ狙いを早めに切り上げ、翌日の朝に備えて23時から翌4時前まで寝ることにしました。
4時前に起き、見回り船から白飯を受け取り、最後まで投げ切れるようにタックル2本以外を全て片付けてすぐに仕舞えるようにして、早めの食事を済ませ、5時頃から真っ暗な海に向かってキャスト開始。
この状況で何が良いのかはわかりませんが、ペンシルよりはポッパーのほうがトラブルが少ないのでポッパーメインでローテーションしながら投げ続けます。
若干東の空が白み始める頃、ティンバーファットロングをショートポッピングしている時に当たったような違和感があり、ワンテンポ遅れてロッドに衝撃。
待望のヒットです。
激流に乗ってやたら走るのでサイズがわかりませんでしたが、寄せてくると前夜ほどのサイズではありません。
磯にズリ上げてランディング。
12㎏ぐらいのキハダでした。
ティンバーのリアにセットしていたSTX-68#3/0には、マスクドスピンLを装着。
ポッピング時の移動距離を抑え、ポーズ時のアピール力を増やすことが狙いです。
このチューンの効果は、今後も検証していきたいと思います。
さらなる1本を求めて最後までキャストを繰り返しましたが、残念ながらその後はバイトもチェイスもなし。
9時過ぎの回収で男女群島を後にしました。
今回の釣行で感じたのは
・キハダはベイトを偏食しているかも
・晴天だったせいで明るい時間はルアーが見切られているかも
・意外と夜もキハダは磯際を回っている
ということです。
近いうちに男女群島へは再訪予定なので、対策を考えて試してみます。
担当者2 西浦伸至
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