外房・秋の回遊魚シーズン真っ盛り
●釣行日 :2015年11月2~8日
●釣行エリア :千葉県 外房
カルティバテスター 渡邉長士
●使用ルアー/ジグ :オーバーゼアー130S(ダイワ)/STX-58#1/0
:ジャークペンシル160F(菊池工房) /ジガ―ミディアム ロック9/0
:BC-γ45-160(カーペンター)/ STX-58#1/0
●使用アイテム/サイズ: ボールベアリング#4、スプリットリングハイパーワイヤー#7
●魚種/全長(cm) :ヒラマサ87cm5.2kg、ヒラマサ60cm2.1kg、ワラサ88cm6kg、ヒラマサ62cm2.1kg
ここ数年外房でもショアからのヒラマサゲームが盛り上がってきています。わずか10年ほど前は遠浅のポイントの多い外房ではショアからのヒラマサは難しいと思われていましたが、今では開拓が進み日常的に狙えるターゲットになりつつあります。
外房ではほぼ1年中ショアマサを狙えることが分かってきましたが、中でも良い時期となるのが春と秋。
その秋のショアマサシーズン真っ盛りである今の時期は、私の中で最もアツいターゲットになっていて最近も時間と気候の許す限りポイントに立っています。
今回はそのショアマサゲームの釣果をレポートしたいと思います。
11月1日の日曜日に釣友でもあり釣り番組のディレクターでもあるYさんとショアマサ狙いで外房の鴨川エリアに釣行。Yさんはダイビングペンシルを自作するほどの釣り好きで、今回は初めてウェットスーツでの釣行でした。
この日の波はベタ凪。外房特有の浅い磯に広がるスリットを渡りながらポイントへと向かい、磯がワンド状になった場所の口元付近からキャスト開始。
まずはYさんにキャストしてもらい、「ここのワンドにヒラマサが入ってくるんですよ・・・」などとポイントの説明をしていると1投目にバイト。
残念ながら数秒でフックアウトしてしまったものの、自作のペンシルで初のバイトだったので嬉しかったようです。
その後は3時間ほどネバってみましたが反応は無く終了。
翌朝は単独で同じポイントに釣行。しかし平日なので釣りができるのは約1時間。
ポイントに着くと雨は降っているものの海は凪で、少し沖では海鳥がパラパラと飛んでいる。その鳥の下をよく見てみるとナブラが!
するとそのナブラが徐々に近づき射程圏内へ。16cmのダイビングペンシルをナブラの中心部へと通し、「来るぞ、来るぞ!」と興奮を抑えながらアクションさせるもバイトせず。
絶好のチャンスだがバイトしない理由が食っているベイト。この時のベイトは5cmほどのカタクチイワシの稚魚だったので、明らかにルアーとのサイズが違う。
そこで少しでもシルエットを小さくしようとルアーを13cmのシンキングペンシルへチェンジ。
すると、またナブラが射程圏内へ近づき、そこへキャストすると着水と同時にヒット。
力強くフッキングし、体勢を整えて強引にファイト開始。
ヒットしたのはワンドの中央部の水深8mほどですが、足元の磯から5mほど前に浅い磯が張り出し急激なブレイクになっている。そのブレイクを越すためにはとにかく魚を浮かし続けて寄せてくるしかない。
ポンピングしながら少しでも多く早くラインを巻く!
するとなんとかブレイクを越し、そのまま波に乗せ磯へとズリ上げてキャッチ。
87cm5.2kgと若干痩せてはいるものの、難易度の高いショアからでは貴重な1匹。
しっかりとSTX-58がヒラマサの口をとらえてくれました。
その後はナブラが沖目に移動してしまったものの、同じく13cmのシンペンをキャストを続けていると突然ヒット。
またも強引にファイトするも残念ながらフックアウトしてしまいタイムアップ。
翌日の朝マヅメも同じ磯へ釣行。しかし、本命の磯は波が高くて乗れず、ワンドの中のポイントからキャスト開始。
色々と試してみるものの反応は無く、タイムアップの午前7時が近づいた頃に足元まできたダイビングペンシルに突然チェイス。細かいトゥイッチに切り替えて誘うとバイトがあり一発でフッキング。
強引にファイトするも手応えは軽く、難なくキャッチできたのは2kgちょっとのヒラマサですが、ジガ―ミディアムロック#9/0が口元に深く刺さっていました。
まだチャンスはありそうなものの、この日はこの一匹でタイムアップ。
次に釣りに行けたのは4日後。
この日は友人と2人での釣行で、自分は同じく午前7時までの時間限定。
ペンシルベイトのドックウォークで2回バイトがあったもののフッキングせずタイムアップ。しかし、魚はいると確信し翌日に賭けることに。
翌日は日曜で仕事が休みのため時間を気にせずに釣りができる貴重な日。
昨日反応のあった磯へと向かい、ペンシルをドックウォークさせるとなんと1投目からヒット。
この磯も足元が浅くブレイクがキツイので浮かそうとするも、この日のテーマが「ただのゴリ巻きではなく、身切れでバレないようなファイト」を試してみるつもりで普段より若干マイルドにファイトすると、2度ほど下へと突っ込み約5kgにセットしたドラグが逆転。
この時点で「負け」が濃厚なのを感じましたが、反撃して最後のブレイクをなんとか越そうとするも時すでに遅し。足元のブレイクに入られて動かなくなってしまいラインブレイクしてしまいました。
悔しいものの、やはり身切れでフックアウトするリスクを冒してでもブレイクのキツイ所では強引にファイトしなければいけないのだと再確認ができました。
その後はダイビングペンシルにバイトが数回あり、まだチャンスはありそうな感じ。
すると、足元のブレイク付近まで巻いてきたペンシルに突然魚が突っ込んでくる派手なバイト。
「このまま下に潜られたら一瞬でやられる」と思いましたが、この魚は沖に向かって泳ぎ、その間に体勢を整えてファイト開始。
今度は強引にファイトし、波に乗せて磯へとズリ上げてキャッチ。
最初はヒラマサかと思いましたが、正体は88cm6kgのワラサ。
しっかりとSTX-58が口の中へフッキングしていました。
ちなみに、南房ではワラサは多いですが、外房ではやや少なくヒラマサの方が多いです。
やはり根に突っ込まないワラサの方がキャッチできる確率は高いですね。
その後はジガ―ミディアムロック#9/0のシングルフック仕様のダイビングペンシルで2.1kgのヒラマサを追加し、十分満足できたので9時頃には納竿としました。
外房は浅いポイントが多くヒラマサの難易度は高いのですが、その悪条件を乗り越えてキャッチした1匹はどれもメモリアルフィッシュです。そして、岩礁や海藻に突っ込まれた時にもスタックしないようにシングルフックを試してみたり、未開拓のポイントがあったりとまだまだ検証したい事がたくさんあります。外房のヒラマサシーズンはまだまだ続きますので、これからも楽しんでいきたいと思います。
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