【担当者より】・フォール操作のみに着目! ジグが魅力的に見える操作イメージについて
メタルジグは鉛ですから重いですね。
それゆえに、ラインを緩め、フリーにすれば急速に沈下します。
ゆっくりフォールさせようとするなら、ラインを張ればある程度カーブフォール的に調整はできますが、ほかの素材のルアーと比較すると、早く沈む。
それを誘いのリズムに取り込もうとすれば上下のメリハリを出しやすいのもメタルジグ操作の面白さだと思います。
撃投ジグは個性が明確です。
●撃投ノーマル(GJ)
・フリーフォール
:約2秒~4秒のイレギュラーフラッシングの水平フォールのち、お尻から落ち始めます。
・テンションフォール:
レロレロレロレロって感じの煌めきを残しながらのミドル程度の煌めきでドリフトさせることができます。
●撃投エアロ(GJA)
・フリーフォール:
ラインを緩めるとまるで潮を切り裂くカッターのように海中を斜めにスライスしながらフォールします。これは両サイドにエッジがあり、しかもリアウェイトであるエアロ独特の特性で、「スライスフォール」で広範囲にスピーディーに青物を誘うフォールスタイルですね。ジャークのセットが終わりもう一度底を取るときには軽く糸を張り、エアロを潮に対して斜めにしてからフリーフォールさせるとフォールでのヒットは格段に高くなります。
・テンションフォール:
キラキラキラキラという細かいリズムのフラッシングフォールを見せます。これもエアロ特有の「面」×「エッジ」で構成されているボディの特性です。リアウェイトであることからテンションフォールでも潮(水圧)を受けながらフォールするためこういった効果的なアクションを見せてくれます。
わたしの地元の先輩Oさんは、釣り人30人が居並ぶ激戦の波止場で、その日4尾の魚のうち3尾を一人で釣りましたが、そのときの釣り方がこのエアロ80グラムのテンションフォールで仕留めています。しかも特筆すべきはその先輩が釣ったのは「一時間おきに3尾」ということです。
単なる偶然とは思えません。
私もその先輩のテンションをフォールを真似ようとしていますが、先輩のようにはうまくいきません。
けれど、なにか特別な誘引効果があるのは間違いないと感じています。
●撃投レベル(GJL)
・フリーフォール:
稲妻のようにジグザグに水平姿勢を保ってローリングフォールします。レベルは最初からフォールで釣ることを強く意識したモデルで、多くの方からその狙い通りの釣果の報告をいただけたモデルでもあります。ジャーク時のジグの挙動には大きくわけると4つあると考えています。
「ウィグリング」「ウォブリング」「ローリング」そして「無挙動」です。
レベルのアクションは明らかにローリングとなります。フォール時にはセンターキール(頂点のライン)が水圧を分け揺れ戻しします。その挙動がレベルのローリングの正体です。
・テンションフォール:
テンションフォールでもローリングはそのままです。ただしノーマルやエアロと比較すると水平気味であるから、潮の圧を面では受けません。よってメリハリのあるフラッシングというよりは、キラキラするけども、どこか穏やかさの残るフラッシングになります。
そこがレベルの持ち味かもしれませんね。
●撃投ウルトラスロー(GJUS)
フリーフォール:
前後揺れも含めながら、ユラユラと穏やかにおちます。レベルが稲妻型なら、ウルトラスローはタイドグラフのような軌跡を描いてフォールします。
ウルスロはボトムゾーンで活性の低い青物や、補食の下手な根魚を狙い撃ちにしたときには無類の強さを見せますが、このフォールの特性がそういった魚のコンディションや補食遊泳力にマッチするんだと思います。
・テンションフォール:
ゆらんゆらんゆらゆらみたいな揺れ方をします。さの一方、ウルトラスローは強く水圧をかけることによって「エッジ」×「広い面」作用でジャークを強めにすることにより、性格が一変します。回頭性能が際立っているので「ぐるぐる」とかなり集魚力のあるウォブリングを発生します。
その動きは撃投シリーズの中でも随一ですからジャーク時にテンションをコントロールして、ジャーク→減速→止め→テンションフォール などテクニカルに波動を操る面白さを実感できるジグでもあります。
●撃投ストライク
・フリーフォール:ほぼ真下に水平フォールします。これもほかの撃投シリーズにはない特性です。
一見すると、まったくアクションしていないようにすら見えますが、よく見てください凄まじい小刻みな揺れ戻し、つまりローリングでフォールしています。「細長いボディ」と「細長い面」、それをフォール面のセンターキールが水圧を分けることで発生するとても細かいローリングです。フラッシング面は大きくないけど細長く細かく真下にフォーリングします。
ストライクはジャークで「直進」フォールでも「真下に細長く」これを実現したかったので、エッジがもうけてありません。エッジをもうけるとジャークでキュンキ!!とカーブしてしまうからです。ストライクはそれを抑えたかったのです。断面をよくごらんください。エッジはありません。ローリングのためのキールがあるだけです。ジャークで直進→ フリーフォールでは真下
一気に誘い、疑わせずに食わせる。
大型を意識したと表現したのはそういうところにあります。
・テンションフォール:
細かいローリングのままフォールします。細長い分ジグそのものの挙動は小刻みではありません。激流帯でテンションフォールで使用した場合の安定はシリーズ随一です。魚の口にしっかりとアシストを吸い込ませるようなイメージの減速やテンションフォールはジグ操作では有効だと感じていて、わたしは操作中はそれをいつも意識しています。撃投シリーズが全体的に「減速」「フォール」を意識したデザインになっているのもそのためです。激流ポイントや、感度の鈍る30メートル前後の水深になってくると、このストライクの特性は活きてきますね。アシストフックを魚の口のなかにしっかり入れやすくなると思っています。
ちらっと思いつくまま書いてみました。
が、結局は「釣れたらそれが正しい!!!」です。
わたしの書いた上記のことは参考程度にしていただき、ご自身の使いこなしパターンを獲得していただけたら嬉しいです。
私自身、エアロのテンションフォールがそんなに効くのは、先輩が釣りまくって見せつけてくれなければ気づかなかったです。
メーカー担当者の言うことなどごくごく狭い領域での経験でしかありません。使ってくださる皆様の自由な感性でジグ操作で、釣りを楽しんでください。
そして、新しい発見があればレポートで教えて下さい。
最近は「ジグの使い方がやくわからない」という声をよく聞くようになりました。今後の撃投トレイルなどでもジグの操作を表現してみたいと思います。参考にしていただければそれも嬉しいことです。
このトシになっても、毎年、毎度新しい発見があるのがジグ操作。
見えない水中をイメージして、思い描いた通りのヒットが得られた一尾のハマチは、いまの私にとって離島のデカマサよりも満足度が高いときすらあります。
ジグ操作の面白さを堪能してください。
自身、毎年毎年感じ方が変わりますから、ときどき今回のようなことを書いてみたいと思います。
ご参考に(’-’*)♪
よい釣りを。
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