ホームエリアでの仕事前の朝練
●釣行日
2021年5月10日
●ポイント(場所)
大阪湾岸
●お名前
朝 練太郎
●使用ルアー/ジグ
ピンテールサゴシチューン、撃投エアロ40g
●使用フック/サイズ
STX-58#6、ジガーミディアムチェイス#2/0
●魚種/全長(cm)
ハマチ
●釣果コメント
連日3,40人?に1本釣れるかどうの確率ながら毎日メジロ・ハマチが上がっている大阪湾岸のホームエリアに仕事前の朝練に行ってきました。
常連さんや毎朝釣り場に散歩に来られるおっちゃん達から、毎日どのあたりでどんなルアーで、何時頃に上がった等は聞いており(意識して結構細かく聞きます)、ルアーは鉄板からミノー系、ジグなどトップ以外は何でも釣れている感じです。
この釣り場は軽く1km以上あるので少しでも確率を上げるため、何かをヒントに入る場所を絞らなければなりません。地形的に潮流の変化が起きやすいエリア、塩分濃度の変化があるところ、サビキの釣り人が多い所など定番の箇所がやはり実績が高いポイントになります。しかしそういった条件よりも、人為的プレッシャーの回避を優先し、人が少ないテトラ帯の中でも最も不人気な端っこのエリアを選択しました。
プレッシャーの回避を優先した理由としては、
①単純に混雑が嫌
②実はこの辺りは50m以上沖でもちょっとした障害物が点在し、良型根魚やアジのポイントでもある
①について、青物狙いで隣との距離が釣堀みたいなのは本当に嫌なのと、昨年から爆発的に増えたショアジギンガーがこの時期にはありえない人数で絶え間なくメタルジグを毎日投下しており、その並びに入っていると、どうしてもプラグの飛距離では不利に思えるからです。
最近は狙って釣ろうとするとまさに夜明けの一瞬の時合い勝負なので無駄のない攻め方が必要になります。ヒットゾーンは60mも投げれば十分なので、プラグで手返し良く数撃った方が回遊を捕まえる確率が上がるのでルアーの選択枝を自由にしておくのも狙いです。
②について、上記の環境からベイトが溜まりやすいので青物も1秒でも長く回遊の足を止めてくれる事が期待できるからです。
手元が見えるくらいの夜明けから開始し、まずはアピール優先で数日前にメジロも釣った実績もあるサゴシチューンで早巻メインで探ります。あわよくばサワラも期待しましたがアタリもなし。15投ほどし、撃投エアロの40gに変更しました。とにかく回遊が単発で一瞬なので本当はルアーチェンジの一瞬も惜しいのですが最近はジグでの釣果が多いので今日はここでジグに変更しました。
少し離れたところでも同行者がジグを投げているので、さらに飛距離も出すためにエアロを選択。遠距離狙いに作戦変更です。カラーは細かくは気にしないのですが、この日は水も濁り気味だったのでブライトゼブラ。フックはチェイスの2/0。本当はタックルバランス的にもターゲット的にもオーバー強度なハリですが、諸事情により使いたいハリが手持ちになく、時期的に95cmクラスのブリも出始めるので手持ちで丈夫なこのハリでいいだろうと前向きに妥協?しました。個人的にレベルとかの場合フックはなるべく最低限のライトな物を意識しますがエアロの場合は結構妥協します^^;
今日セットしたチェイス2/0は、元々もう少し重いジグ用に作っていたアシストフックでしたので、組糸の長さも思うところより5mmほど長めです。しかし、今日はエアロで巻きも多用した使い方をしようと思っていたのでちょうどいいだろうと考えます。
ロッドは適合ルアーMAX40gの「シーバスロッド」です。しかしバット径が約15mmあり、人が多くてもメジロ程度なら周りに迷惑掛からないやり取りができます。リールはシーバス用の少し古いD社の3000番台でPEは0.8~1.2号メインで、最近はテトラでメジロメインなのでこの日は1.2号です。
青物ロッドやSWモデルのリールだとライトなものでも作りがゴツく、そのタックル全体のトルク的なもので水中の変化の情報がかき消されてしまいます。なので、より繊細な水中の変化を感じるために、湾岸でメインとなる40gまでのジグがギリギリ使えるシーバスロッドとひと昔前のD社の巻きが軽いリールを愛用しています。もちろんブリクラスがメインになるとキチンと青物タックルで釣り方も変えますし、耐久性が劣るのは承知の上で性能を優先した個人的なセッティングです。
話は戻り、ひたすたジグを投げ続けます。もう一瞬のスキも作らないようにルアーチェンジもしません。コーヒーも飲みません。
後ろが振りかぶれるようテトラの立ち位置等も探り、しっかりと遠投しキッチリ着底の瞬間にも集中し、些細な抵抗の変化にとにかく集中します。
色々なシャクリ方を試しながらついに夜明けの時合は無反応に終わりました。
ここからは交通事故狙いの修行タイムです。しかしこういった時間帯こそ繊細なセッティングなら「気持ち沖だけ抵抗強いな」とか「お、今なんかコツッと来たけどサバかゴミか?」とかよくわからないものも含め、色んな意味で微妙な変化を感じれるので集中力も維持しやすいと思います。
しばらくすると潮目がはっきりと出始め、ジグにも潮流の変化が頻繁に感じられるようになりました。引き続き集中力を途切れさせずしゃくっていると一瞬の食い上げと思われるアタリがあり即アワセします。が、乗らず。再度誘うが無反応。2,3投後にミドルテンポのワンピッチ中にまた魚が付いたような一瞬の負荷の乱れを感じました。
この時は一旦フリーのショートフォールを入れ、再度早めの連続ショートピッチで人間が想像する逃げ惑う小魚を演じましたが大根な演技だったようでバイトには至りませんでした。この「魚が付いた」感触は、今回は同じテンポで連続でしゃくっていた中の、1回だけ一瞬の「違和感」のようなもので100%魚かといわれると正直YESと言えるほどのものではありませんでした。ただ2,3回連続で違和感を感じる明らかにじゃれついてきているのが分かる時もあり、そのままヒットするパターンもあります。いずれにせよ微妙な感覚で、これはタックルセッティングと使用ジグのタイプやバランスが合っていないと難しいと思います。
あとこういう場合、私ははたいてい喰わせられません(涙)
こうすれば絶対喰う!という1つの万能な正解というのはないのでしょうが、魚が付いた場合の喰わせのテクニックは必殺技が欲しいところです。
まだ潮は動いています。先程のアタリから5投か6投後、スロー気味ワンピッチのやや中層でゴミのような重みを感じ、瞬間的に合わせました。
一応動いていたので魚だと確信しましたがあまり引かず…油断せず寄せてくると、寄せてからの本領発揮もなく想像通りのハマチでした。
連日の状況からポイントとルアーを選択し、ルアーチェンジのタイミングも絞り、とにかく集中して狙って釣った1匹なので、サイズは全く関係なくかなり嬉しかったです。ただその15分ほど後に少し離れたところでやっていた常連さんにジグでプリプリの70upメジロを釣られました。
サイズは関係ない!とは分かっていてもすぐ後にいい魚を釣られるとやっぱり思うところはあります(笑)
反省点としては、アタリがあってもフッキングできなかったことです。これは私の技術不足によるところと、まだまだフックセッティングも改善の余地があると思います。
この日は分かる範囲では私と近くの常連さんのこの2本のみで、周りは全く上がっていませんでした。
平均するとこの釣り場での最近の青物のヒット率は1人あたり3,4%程度です。しかしヒットエリアや時間帯、ルアーなどの情報を集め分析し、レース用のマシーンの様にタックルセッティングを突き詰め集中してやれば確率は現状20%くらいまでは上げれているかなと思います。
ちなみにこの後日は3連続坊主ですが…(内2日は全体でもわかる範囲0本でした)
昨今の湾岸青物は自然的な要因に加え、人為的な要因や道具なども重要で、人より釣ろうとするとシビアで奥深い釣りになってきました。ここ2,3年は毎年釣れる時期とサイズが過去にないパターンですが、例年なら5月下旬から95cmクラスの群れが入るので、引き続き可能な限り通いたいと思います。
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