BLOG

2019.05.09

【前編】最果ての島・小笠原諸島母島遠征

●釣行日:2019年4月28日~5月2日(前編4/28~4/30)
●ポイント(場所):東京都小笠原諸島 母島
●名前:担当者2
●使用ルアー/ジグ:撃投ジグハイパー150g、撃投ジグストライク200g、ビギン180mm、BC-γ90他
●使用フック/サイズ:ジガーミディアムロック9/0、ブループラッガー6/0~11/0他
●魚種/全長(cm):キハダ80cm、カッポレ、バラハタ、アカハタ他

一般人が行ける日本国内で一番遠い島は、移動時間でいえば東京都の小笠原諸島ではないでしょうか。
小笠原までは空路がないため、東京都の竹芝桟橋からの定期船「おがさわら丸」の航路で24時間かけて渡るしかなく、しかも定期船は一週間ほどの間隔での運航なのでスケジュールが組みにくく、母島ともなればさらに父島から2時間定期船乗らねばならず、このアクセスの悪さが数々の巨魚伝説を残す日本屈指の大物釣り場を守ってきたと言っても過言ではないと思います。

私がこの島に憧れを抱いたのは、前職で「青物JAPAN」という本を作っていた時に小笠原へ熱心に通っている西畑一弘さんのインタビューが発端。
西畑さんが語ってくれた数々の夢のような巨魚話で、「いつか小笠原で釣りをする」という釣り人生の大きな目標を立てるに至りましたが…当時は時間的にも費用的にも難しく、「定年退職したら行ってみよう」程度に思っておりました。

1

しかし、今年はゴールデンウィークがまさかの10連休となり、時間的な問題がクリアされましたので、10連休になるとわかった瞬間から、私の小笠原釣行計画が急きょ動き出しました。
メンバーを集め、定期船、宿、渡船、新幹線の予約をし、スケジュールを組み、新たなタックルやライン、ルアーを買い揃え、リーダーを組み、フックをセットしたりと日々少しずつ準備を進めていると、あっと言う間に出発日を迎えました。

2

旅の始まりはゴールデンウィーク初日の4/27。
3:30に自宅の兵庫県西脇市を出発し、今回のメンバー堀さんと「担当者」こと吉成と合流し、西明石駅から新幹線で品川駅へ移動。
そこからJR山の手線で浜松町駅へ移動し、駅からは竹芝桟橋までは徒歩5分ほど。
おがさわら丸の乗り場に着くと、さすがGWだけあって多くの観光客が出船を待っていました。釣り人率は高く、オフショアの方や底物の方、私たちと同じショアルアーマンの姿もちらほら。

3

小笠原まで釣りに行く人がこんなにいたことに驚きを隠せませんでしたし、その中によく男女群島や隠岐などで顔を合せる鈴木さんと川口さんにお会いできたのにもさらにびっくり。
お二人とは偶然宿も渡船も同じ。
考えていることは同じだったのです(笑)
日本の果ての地で、まさか一緒に竿を出すことになるとは思いませんでした。

やがておがさわら丸は11:00に出船。
24時間の長い船旅が始まりました。
もちろんその間ほとんど携帯電話はつながらないため、映画を見たり、読書をしたり、釣りの準備をしたりと皆それぞれの過ごし方を。
私は歓談や食事以外の時間は同僚から借りた3DSのモンスターハンターというゲームで時間を潰すことにしましたが、久しぶりのゲームはとても面白く、あっと言う間に時間は過ぎ、翌日11:00に父島へ下船しました。

4

父島は多くの観光客でにぎわっていましたが、私たちにとっては経由地。
様々な飲食店や土産物があり、母島へ渡るははじま丸の出船時間までは多少時間があるので、島のラーメン屋で腹ごしらえをして、13:30に父島を後に。

5

母島までは2時間の短い航程だったので、この時間はずっと小笠原の海を眺めようと甲板に居座ることに。
紺碧の海の下に泳ぐ巨大魚たちに想いを馳せながら海風に吹かれていると、やがて母島の海域に入り、日本屈指の名礁サワラ根や勢いよく潮を吹くザトウクジラの姿を見ることができました。

6

そして15:30に母島へ上陸。
自宅を出発してちょうど36時間。
地球の裏側にだって行ける時間を費やし、ついに釣り人の夢の島へ辿り着きました。

6.5

今回宿泊するのは、クラフトインラメーフ。
こじゃれた感のあるペンションで、渡船の斡旋も行っております。
オープンテラスに釣り道具をばっと広げられるのが嬉しいところ。
宿に到着し、今回お世話になる渡船「寛恵丸」築舘船長と出船時間等の打ち合わせを行いました。

IMG_6831

今航程での宿泊客の釣り人の中には、私たち5名の他にもう一人東京都に在住する江川さんがいらっしゃって、チェックインするとすぐに夕マズメを狙ってレンタカーで東港へ釣りに行くとのことでした。
他のメンバーは釣りしないとのことだったので、私は一人で歩いて近くの港へ行くつもりだったのですが、江川さんからご一緒にどうですか?と嬉しいお誘いをいただいたので、もちろん即答で「お願いします!」。
初対面にもかかわらず、二人で東港へ行くことに。

7

軽く自己紹介しながらお互いの釣りについて談笑していると、あっという間にポイントへ。
綺麗な漁港なのですが、何もなく、人もおらず、漁港として使われている形跡はありません。
避難港なのでしょうか。

とりあえずダイビングペンシルやポッパーを投げ倒しましたが、期待していたバイトやチェイスは皆無。
夕マズメ前に地元のエギンガーも来ましたが、特に釣れておらず、食事の時間に間に合わすために18時に納竿。
小笠原スタート戦は厳しいものとなりました。

このままで終われるはずはなく…食後は一人歩いて港へ行き、ジグサビキでメアジを釣って泳がせ釣りをしたものの、港内に沢山いるネムリブカがヒットしたのみ。
しばらくファイトしていましたが、仕掛を食いちぎられてしまったのを機に納竿し、翌日からの沖磯に備えて就寝することにしました。

8
9

————

4/29、沖磯釣行初日。
夜明けに出船し、母島の南にある姉島方面へ移動しました。
ウネリが徐々に落ちる予報でしたが、まだ波が残っており、船長は波を見ながら慎重に場所を選定。
決まったのは二本岩の西側。
いきなりの名礁です。

9.5

まずはダイビングペンシルでスタート。
するとすぐに小型カッポレの群れがチェイスしてきました。
いきなりのお出迎えにテンションが上がりましたが、何かが悪いのかカッポレ以外の反応はありません。
その一方、ルアーでの反応が悪いと見るや、冷凍ムロアジでのデッドベイトの釣りを始めた川口さんらは現地でチギと呼ばれるバラハタやカッポレを連発。
デッドベイト恐るべし。

10

しばらくすると、磯から200mほどのところで巨大な潮吹きが見えました。
ザトウクジラの出現です。
なぜか磯付近に居ついてくれ、潮吹きだけでなくジャンプまで見せてくれて私たちを楽しませてくれました。
まさかのショアホエールウオッチング。
さすが世界遺産の島。
ジグが余裕で届く範囲まで近づいてくれたので、しばらく釣りそっちのけでクジラ見物をしていました。

あとで地元の釣り人に話しを聞いたところ、クジラがいると魚の食いが悪くなり、かつクジラが居座るということは潮が動いていない証拠とのことでしたので、実はあまり釣りには良い状況ではなかったようです(笑)

あまりにも反応がないので、何か釣れないかとシンキングペンシルをボトムまで沈めて巻いてくると、ひったくるようなアタリで色鮮やかなチギがヒット。
チギはジグにも良い反応を示してくれました。

11

状況が変化があったのは潮変わり直後。
磯に当たった潮が左に強く流れ出したタイミングで、投げていたBC-γ90にド派手なバイトが。
慌てて合わせると「ビビビビ…」と高速で走り出しました。
「キハダかな?」と思ってそれほど強いポンピングはせずに寄せてくると、やがてペンギンのようなシルエットが浮上。
あまり大きくないので、磯の低場から波に乗せてタイドプールへずり上げました。

12
13

サイズはともかく、小笠原らしいターゲットが釣れてほっとしていると、その5分後でしょうか、担当者にもキハダがヒット。
こちらは私よりも大きく、かなり走り回っていますが、やがて磯際まで追い詰めました。

14

「30キロありそうですね」と魚体を見ていた川口さんはギャフを構えてくれていましたが…残念ながら反転された際にフックアウト。
あともう一息だったのですが…。

キハダの連続ヒットにテンションは高まりましたが、キハダの反応は止まり、その後堀さんが良型カッポレをキャッチし、15時の回収となりました。

15

宿へ戻り、明日の準備をして、夕食後にはまた一人で港へ釣りに。
メアジは釣れず、代わりにキントキ系の魚を泳がせたところ、やはりヒットしたのはネムリブカ。
この夜も早めに切り上げました。

————

4/30、沖磯釣行2日目。
世間では平成最後の日で盛り上がっていたかもしれませんが、私たちは日本の端っこの島で魚釣りのことばかりを考えておりました(笑)
この日は別磯に行く予定でしたが、思ったよりもウネリが落ちておらず、私たちは前日と同じ二本岩へ渡礁し、川口さんらは姉島の地磯へ。
二本岩は前日とは違って朝から潮が勢いよく動いており、何かがありそうな予感がムンムンしました。

16

まずはポッパーのビギン180mmで様子を見ると、すぐに小型カッポレのチェイスがあり、その数m下には恐らく120cmぐらいはあろうかというイソンボっぽい魚のチェイスも見えましたが、残念ながらヒットはせず。
いきなりの大型魚の出現に興奮は最高潮となりましたが…潮は良いように思えるのですが、その後はイソンボの姿は消え、やる気のないカッポレのチェイスばかりとなりました。

あまりの反応の悪さにデッドベイトを試してみようと、担当者が撃投ジグレベル130gで釣ったヨスジフエダイを切り身にして、カット泳がせ35号で作った仕掛で落とし込んだところ、バラハタやネムリブカが連発。
切り身の匂いで魚のスイッチが入ったらしく、磯際にはカッポレやイスズミだらけになってしまいました。

17

しばらくしてヒットしたネムリブカをランディングしようとしていたところ、運よく足元でフックが外れてくれたのですが、その下にカッポレがいたので、そのまま切り身を落とし込んだところ、カッポレの群れの下から80cmほどのロウニンアジが飛び出してきました。
良く引いてくれたのですが、足場が良かったので絶対とれると思っていたものの、その前のネムリブカの歯でハリスも傷が入っていたようで、ハリスの根元付近でラインブレイク。

その後ちょっとしたトラブルがあり、デッドベイトの釣りをやめ、ジグの釣りをスタート。
撃投ジグハイパー150g+ロック9/0で探りましたが、やはり釣れるのはチギやアカハタ。

18

良く引くので楽しいのですが…釣りたいのは別の魚なので、ある程度釣ったところでトップの釣りに切り替えました。

私には反応はありませんでしたが、昼前に担当者が小型のカッポレを釣り、さらに担当者のルアーに1mほどのGTがチェイス&バイトしてきたものの、残念ながらフッキングせず。
この日はこれが最後の目立った出来事となりました。

19

宿に戻った後、今度は夕まずめを狙ってやろうとまたしても一人港へ。
暗くなるまではサメばかりしかいなかったものの、日が落ちた瞬間に足元が真っ黒になるほどメアジの群れが入ってきて、沖ではサメではない何かのボイルも発生。
「これは何かが釣れる!」と一人鼻息を荒くしていましたが、メアジは沢山見えているくせになかなか釣れず、ようやく釣れたメアジをエサにして泳がせるも、またしてもサメにやられてしまってタイムアップとなりました。

翌日のため食事の後は準備を急いで済ませてすみやかに就寝。
ちなみにこの日の晩御飯に出てきた海亀の煮付けはなかなかの珍味。
小笠原ならではの一品に、ビールと白飯が進んだのは言うまでもありません。

20

後半へ続く。

担当者2 西浦伸至

2019.05.09 18:42 | Categories:撃投釣果投稿
back
index

ページトップに戻る