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2018.05.29

【担当者より】・グローブの滑り止めシリコン配置について

いつも撃投サイトの閲覧、ありがとうございます。
またレポートを寄せてくださる皆様、ありがとうございます。

本日はレポートがありませんでしたので

ゲームグローブ、クイックグローブの掌内側の滑り止めシリコン配置に
ついてお話ししてみたいと思います。

なんともピンポイントな話しだと
思いますが、まぁ、
箸休め的に読んでください(笑)

 

弊社のゲームグローブと
クイックグローブ
コールドブロックグローブ

それらの掌内側に施しているシリコン(黒い部分)について
すこしお話ししたいと思います

DSC_1542

 

指のシリコンは、たとえば人差し指
ならPEに指をかけてキャストする
比較的ショートリーダーの
アングラーを想定した設定です。
フロロやナイロンリーダーに指をかける
長めのリーダーの場合は余り気にならないことですが、
PEに指をかけるとなるとどうしても
グローブ素材とPEメインラインとの摩擦による強度低下が気になります。

通常の皮革やフェイクレザー
アマーラやマーバスといった
シンセティックマテリアル(化学合成素材)
の場合は、洗濯したり
何度も使用して毛羽立ってくると
ギザギザしてくることがあり、

そのまま、の状態でで何度もPEの同じ箇所に指をかけキャストを繰り返していると
キャスト時に高い付加のかかりつつ
PEの細かい繊維を磨耗で傷めてしまいそうです。

これは決して強度試験などをしたわけではないのですが目視や手触りで
いつも、気になっていたことでした。

そんななか、いろんな対応策を模索していたんですが、スノーボード用のグローブにヒントを得ました。
スノボのグローブのなかには
ジャンプ?してときにボードの
エッジを持つためのシリコンを施しているものがあり
それを使用してみたらどうだろう?
ということで

シリコン仕様を試しました。

シリコンにより
PEへの優しいタッチを実感したときは、まさに「これだ!」と思いました。

DSC_1549

 

シリコンの配置パターンと面積にも
ちょっとした試行があり
現在のようになっています。

掌にあるシリコンは
ロッドを下に向けたときには
ロッドを握らなくても(握力を使わなくても)
掌に乗せるだけで竿をホールドできていて
これも疲労軽減に、ずいぶん役立っています。
握力を使わなくてすむわけです。

これはほんのちょっとしたことですけれど、
なかなかいい感じだと思ってます。

 

また、そのグリップ力は意外なところでも効果を発揮します。

それは、磯のへつりで
掴むところの全くない平たい岩盤系
の岩を上から圧するように
押さえるときのことです。

滑らないんですよ。

_20180528_205604

DSC_2255

 

これについては安全に直結するため
磯質によってはかなりのメリットを感じるときがありす。

言ってみれば、スパイクでも
ガザザーッっと滑ってしまうような
つるつるの一枚岩的なところです。

 

製品化段階では
シリコンを掌全体や、指先全体に施したものや、もっと少ないもの

あるいは掌全体に格子状パターン
に張り巡らしたもの

などなど・・、
さまざまなレイアウトパターン
のものを試しました。

 

結果、

「グリップしすぎるのは、ロッドワークの操作感をおとしめる」
ということに気がつきました。

思ったよりもシリコンの少ないものが
操作性と、機能性のトータルバランスに
長けていたのです。

 

指の部分も屈曲動作が緩慢になって
はいけませんから分割式です。

 

DSC_1542

 

いまのパターン配置
に落ち着いた
背景はそんなところにあります。

なんてことはないですが
ちょっとしたお話でした。

 

 

ここ数日、レポートがなくて
寂しいです。

(´・ω・`)

2018.05.29 10:17 | Categories:担当者より
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