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2018.05.16

【担当者より】・ガチなショア青物師対応のバッグの話しです、長文ですのでお時間あるときにお読みください。

いつも撃投サイトをご覧くださる皆様
またレポートくださる皆様
ほんとうにありがとうございます。

タフクライムバッグについて
書かせてください。
タフクライムバッグは
磯を舞台にした運搬に特化した
キャリーギアです。

地磯などから魚を運搬したり
あるいは
釣り道具や、野営具を詰め運搬
するものです。

磯がフィールドであるという特殊性から

あるひとつの機能性について
どうしても譲れませんでした。

それは
「底部がメチャクチャに強いこと」

です。

もちろん
「登山用に匹敵する背負い心地」という運搬機能
「洗いやすく、干しやすいこと」というメンテナンス機能のふたつも、底部の頑強さと並んで重要視した要素です。
容量が大きなキャリーバッグだったり
完全防水だったり、あるいは軽量に秀でたもの、それらは
すでにアウトドアの世界には
多くの選択肢があります

 

たとえば
背負ったときのフィット感や容量
だけなら登山専門店へ行けば
選択肢に困ることはないはまずないずです。

また、完璧なウォータープルーフを
優先するなら
ウォータースポーツ専門店に
必ず満足行くものがあるはずです。

 

タフクライムバッグに
優先したかったファクターは
そういったものとは少し異なりました。

「頑強さ」なのです。

キャリーバックにに
磯と言う現場で譲れないことは
どういうことか?

自身もそういう釣りをして来て
そこにやはり特殊な課題を感じます。

たとえば魚を運搬するということ。

魚の血や脂で汚れても、ファスナーでガバッと開いてガンガン洗って、ガバッと開いて干す。そういうことができないと、正直なところ
繰り返し使うのは面倒になります。

TCB(タフクライムバッグ)にはガバッと開く、大型のファスナーが
片側だけでも、上側だけでもなく
両サイド、にレイアウトされてます。

 

DSC_0752

 

「洗うこと」が苦にならないように。
ガバッと開いて、ザバーーっと洗い
、すぐに干せるように。

乾きやすいように、清潔に。
水を含みやすい構造は極力排除していて、ポケットもありません。

 

DSCPDC_0001_BURST20180420151230574_COVER

 

 

頑強さについても思うことがありました。

磯へのエントリーは通常の登山とは
少し違います
荷物を下ろすフィールドが雪山や草地とは違うという点で。

ドサッと肩から下ろすだけで
バッグの底が磯の凹凸に擦れます。

それを繰り返しているとやがては
傷み、破れ、
挙げ句のはてには
中に入れた魚や荷物が、
その破れたところから
いきなり突き抜けてくる。

それを心配するあまり
磯場に、荷物を下ろすときに
「底」のことに常に気を遣うようになる。

そうなってくると
釣りに集中できません。

TCBの底部は頑強な素材を四重としました。

その四重それぞれは繊維が
クロスしています。
つまり縦、横、縦、横と四重互い
違いにクロスしてます。

底が多少クッション的に感じられる
のはその処理のためです。決して
クッションが入っているわけではなく
単に「クロスで4重」なだけなのです。

 

DSC_0747

 

また、その四重の縫製は極太のステッチで、その都度、縫い目を4ミリずつズラして縫ってあります。

そうです。縫い目をズラして4重に
してあります。

このズラしの意味も、お解りいただけるかと。
酷使しまくって、破れても、破れても
最後の一枚がダメになるまで
魚は飛び出てきません(それで苦労してきた方はこの意味がわかりますよね)

底は頑強です。
縫い目を逆方向に引きちぎる
未使用初期段階での破断測定
強度はなんと100㎏を超えています。

100キロの強度をかけて初めて破断し始めるという、布の縫製としては
異様なレベルの強度に達しています。

背負う魚の重さは30~40キロくらいが、通常の体力なら限界かと思われます。
ならば100㎏を超える強度は
必要ないことはもちろん理解して
おりますが
擦れによる劣化を想定する必要が
ありました。

それは、磯だからです。

必要以上に、重くさえならなければ
強くてマイナスなことはないと
考えています。
これくらい強くていいと考えています。

テスト段階では
会社にある鉛のインゴットを
20キロ入れて、背負ってみました。
まぁ言ってみれば
そこそこの青物が4~5本分ですね。

これは背負ってみると
かなり、余裕があります。

また男女や五島でもサンプルを
持ち込んでみました。
様々なことをチェックし、修正を
かけてきました。

 

DSC_1771

 

TCBは
強度だけをいたずらにアピール
するつもりは毛頭ありません。

 

一番腐心したこと、それは実用強度として
「底の縫製部分が磯に決して触れない」
ということです。

縫製が露出しないこと。

磯に持ち込むものは、
どんなものでも縫製部分から傷んでくることが圧倒的に多いため、

縫製部分が磯に触れてはいけない。
そこにこだわったんです。

いくら引っ張り強度が強くても
縫い目が磯と擦れて傷んでは
ゆくゆく強度は低下してきますから
ここは大切なことでした。

磯を想定した頑強さについて
実用的な価格のなかでは
これ以上を、望まないでほしいです。
(苦笑)

 

ちなみに、底は前、後ろ、側面、どの方向から見ても
ラウンドしています。
丸くなっています
ここも、とても苦労した箇所です。
縫製に苦しんで、何度もプロの方と打ち合わせを繰り返した箇所のひとつ。

なぜ、ラウンドにする必要があるのか?

おわかりでしょうか?

これにピント来た方は鋭い方です。

底部が破れて魚が飛び出てきた経験を持つ方かもしれませんね。

本体断面が筒形であれ、スクエアであれ、
問題は「底部」。
魚のノーズが角一ヶ所に集まる構造
だと魚の鼻先の重量負荷が、
その角に集中しします。

その結果魚の鼻が、底を突き破りやすくなります。

 

前述のように、底部分は磯に置いたときに
もっとも擦れて傷みやすい
箇所でもあります。
その一部に負荷が極端にかかっては
良くないことです。

それがここをラウンドにした
こだわりです。

「魚」を入れる特殊性。
それを考証してあります。

保冷について特別な配慮はしてありません。
繰り返しますが
洗いやすく、干しやすく、背負いやすく、頑強であること。
めざしたのはそこですから。

それを限られた制限のなかでやってみました。

 

魚入れとして使用する方の場合
時合いを集中する地磯中心の釣りに
なる場合が多いはずです。

保冷は、ペットボトル(大)ひとつ、
もしくは小2つを凍らせ
新聞でくるみ、ビニールに入れ、放り込んでください。
磯の日陰に置いておけば、少し暑くなってきても
半日はそれでオッケーです。

本当の朝マズメだけなら
保冷は小さいペットボトルひとつ
でなんとかなるでしょう。

地磯では保冷にこだわったとしても

現実的には魚全体を冷やすことは困難で
魚体の一部しか冷やせないのが
現実でもあります。から。

 

バックルはNIFCO社製です。
外すときに特徴があります。
弾けとぶように設計されたその
バックルは
いざというときに迅速に
安全にバックルを外しリリースでき、
体をフリーにすることができます。

グローブ着用のままで外しやすいのが
なんともありがたいものです。

腰のハーネスで、腰骨で
荷重を支えるようにしてあります。
チェストには可動式のチェストストラップを2ヶ所。
体型を問わずベストなポジションで
荷重分散が可能です。結果としてずいぶん磯クライムが楽になりました。

肩のストラップは裏地メッシュ。極太幅で肩にかかる荷重を分散します。長さについてもフローティングベストの上から
背負うことを考慮し、相当な余裕をもたせてあります。

背負うときにはまず肩ストラップ
の基部に強い荷重が
かかることから、
ここも裏あてを頑強にして最大限に
補強してあります

これらのことでフィット感が増しながらも
耐久性のある構造にできました。

ウェストハーネスは、本体の最下部に設定してあります。
これは、ハーネス下に不要に本体が
突き出ることが、際どい磯のへつり
で危険だからです。

防水についてですが
生地は完全防水ファブリックです。
しかし、ファスナー部と縫製からは
水は多少は「滲み」むでしょうか。

 

完全防水とは言えず、イメージ的には
90%防水(?)みたいな感じでしょうか。
正直、これで十分と思っています。
すでに二回磯泊まりのテントやシュラフを入れて
普通の雨のなかこれで過ごしましたが
不都合はありませんでした。

万全を期す場合は
磯泊まり用のシュラフなどを
内容物とする場合は、事前に
大型ビニールにくるんで
使用するなどすることをオススメします。

どちらにせよ、いままで使っていた
完全防水系のバッグも、
結局はシームシールや、熱溶着箇所
が傷み、そこから水漏れしてしまってましたから
ビニールで念のためそう、
対応していましたから同じような
対応です。

それは余談ではありますが。

 

つらつらと
いろいろと細かいところに言及しだすとキリがありません。

ですので、この辺りで。
あとは画像をご覧いただけたら
幸いです。

 

毎日ラジオ体操のように地磯に行く
橋本さんのようなアングラーでも
少なくとも1年はもつように。
通常の釣行頻度のアングラーならば
5年は、少なくとも使えるように。

そんなイメージです。
撃投と名をつけておりますから
磯用、岩場用に作られたものです。

「底が、擦れて破けるかも・・」

そんなことを気にしながらでは
この釣りはできないことを
知っているつもりです。

とにかく「強いこと」「背負いやすいこと」
「洗いやすいこと」

それらをクリアしたかったのです。

ずいぶん時間がかかりましたけど
それらは
絶対に譲れないファクターでした。

 

この製品については、特に
打ち合せを繰り返した
撃投テスター橋本氏と
足摺岬ご出身、地磯専門底物師の
沖本さん

お二人との、度重なる釣行や
アドバイスに感謝いたします。

両名以外にも、磯を主とする多くの
アングラーからの要望を聞かせていただき
コストとせめぎあいながら仕上げてきました。

いままで多くの製品を担当させて
いただきましたが

このTCBは
類似の機能がほかに見当たらない
いう点において
アウトドアバッグのなかでも
なかなか個性的な機能をもつ製品
になった思っており
個人的にとても印象的なものに
なりました。

撃投というカテゴリーを象徴する
製品になった、とも思っています。

 

長々と失礼しました。

 

やっとできました。

 

このバッグに、
大きなキハダでも、ヒラマサでもいい。

磯に泊まる荷物でも、もちろんいい
と思います。

磯釣りの夢をTCBに詰め込んで
使ってくださる方の、長い相棒として
いただけたら嬉しいと
思います。

ハードな現場でこそ
活きる製品です。

これが、思い出の傍らに
あって役立ってくれると嬉しいです。

 

すごく楽しみです。

 

2018.05.16 18:23 | Categories:担当者より
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